傅抱石留学時期の活動 : 金原省吾および郭沫若との交流

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  • フホウセキ リュウガク ジキ ノ カツドウ : キン ゲン ショウゴ オヨビ カクマツワカ ト ノ コウリュウ
  • Fu-Baoshi's activities during his study in Japan

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中国の著名な画家・傅抱石は若い時期に日本へ留学した。帝国美術学校(いまの武蔵野美術大学の前身)金原省吾教授の美術論に心酔した。1934年に帝国美術学校に入学し金原教授から指導を受けた。またこの時期、亡命して市川市に住んでいた郭沫若とも交流し、援助を得た。亡命時期に郭氏の著作をたくさん出版していた文求堂田中慶太郎および金原教授たちの援助によって1935年に銀座松坂屋で個展を開催した。 傅抱石の日本における種々の行動の時間的前後関係において、従来の研究では矛盾がみられる。この方面で、アジア・アフリカ図書館所蔵の『傅抱石所造印稿』が重大な価値をもっている。これには傅氏が書いた「謹呈の辞」があり、年月が記されている。これと郭沫若が田中慶太郎にあてた書簡などを対照して考えると、時間的前後関係を確定することができる。

Journal

  • 人文科学

    人文科学 26 76(85)-35(126), 2021-03-31

    東京 : 大東文化大学人文科学研究所

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