大蔵音義叢考

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the YINYI Documents of the Chinese Tripitaka

この論文をさがす

抄録

本論集は「宋代一切経」と称される『福州蔵』(福州で刊刻された『崇寧蔵』と『毘盧蔵』の総称)の随函音義について音義校異、音韻研究、文献集録など研究成果を纏めたものである。「大藏」は「大蔵経」で「一切経」の別名となる。論集全体には四篇から構成されており、《毗盧藏本〈慧苑音義〉校異》は唐時代華厳宗の名僧恵苑が編纂した八十卷本《新譯大方廣佛華嚴經音義》に毘盧蔵本、慧琳《一切經音義》百卷本所収本、金蔵本、高麗蔵再彫本を利用し、二千五百個の注釋を付けた校勘作品である。二篇目《四種《慧苑音義》文本之芻議》は『校異』の姉妹編として四版本の優劣長短を論じた。《〈福州藏〉隨函音義五種注音研究(直音篇)》は福州蔵における仏典五種の随函音義に所収する三千五百餘個の直音音註に音韻史の探究を試みたものである。《福州藏三種文本錄注》は《大方廣佛華嚴經》80卷、《大唐西域記》12卷、《弘明集》12卷の隨函音義(計12帙)を翻字し、注を加えたものである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ