新潟市のセグロアシナガバチの初期コロニーにおけるオスの生産

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  • Early male production in colonies of Polistes jokahamae in Niigata city

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抄録

近年の分子マーカーを利用した研究により、アシナガバチ属の初期コロニーから出現するオスについては、二倍体であることが知られるようになった。セグロアシナガバチにおいても、新潟大学五十嵐キャンパスにおける研究により、初期オスの出現が報告されているものの、その倍数性については知られていない。本研究では、本個体群を6年間調査することにより、144コロニーにおいて、初期オスの出現頻度を観察したところ、2コロニー(1.39%)で合計6個体であった。これは、本研究の個体群が分断化しておらず、任意交配が行われていることを強く示唆する結果である。また、得られた初期オスのうち、1個体については、マイクロサテライト分析により、二倍体オスであることが判った。本研究から、セグロアシナガバチにおいても、初期コロニーから二倍体オスが出現していたことが初めて示されたが、その頻度は本研究で行った個体群では十分に低いと言える。

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