基地内の自然環境と生態系-嘉手納基地弾薬庫地区の土壌生物-

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  • A Study of Conservation and Ecosystem on the Okinawa Islands

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A.目的:沖縄島の土壌動物相の基礎的研究(1) 1)基地内の土壌動物を総合的生態系に位置付けて動物相を把握するために土壌動物目録を作成し、琉球列島とハワイの自然とをむすび、ハワイ自然保護協会の国際的コードにのせて環太平洋の島ショ(嶼)性生態系の保護計画に役立たてる。2)基地内と一般民間地域の土壌動物の種構成や分布などの相違があるか否か、対比する資料作成のため。3)管理された地域と自然野性区域との差異についての資料作成。B.意義:冒頭ですでに述べたように、本プロゼクトは「嘉手納米空軍基地内の評価に必要な生物相の目録の作成と管理」に必要な資料収集することにあり、「生物的文化的資源を明確にし、これらの課題の可能な管理方法を検討する。このために米国、州、民間人の相互連絡と協力を得る」ことになっている。これまで基地内の自然保護に関しては日本に在って日本の法律が届かない、いわば治外法権的な状況にあり、その実態は知られていない。したがって今回主たる課題を生態学的な科学的基礎調査を重ねて、絶滅の危機にある種や貴重な生態系を保護する点にある。米.琉合同でのこのような調査の試みは、今回が初めてであり、国際的視点に立ち、島ショ(嶼)生態系を保全するための共同研究体制を組み、アジア.太平洋の自然を守って行くことの意義は極め大きく、今後とも共同研究体制での継続研究を望むものである。

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被引用文献 (1)*注記

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