霞ヶ浦湖岸水田地帯の堤脚水路の底泥を浚渫したことによる循環灌漑の負荷削減効果

書誌事項

タイトル別名
  • The load reduction effect of a cyclic irrigation system after dredging sediment in a bank-based water canal in paddy fields along Lake Kasumigaura
  • カスミガウラ コガン スイデン チタイ ノ ツツミ キャク スイロ ノ ソコ デイ オ シュンセツシタ コトニ ヨル ジュンカンカンガイ ノ フカ サクゲン コウカ

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説明

霞ヶ浦湖岸沿いには水田が広く分布し,これらの地域では,昼間は地区排水と霞ヶ浦湖水を混合して灌漑し,夜間は霞ヶ浦に排水する灌漑排水システムをとっている地区が多い。そこで,2009年に夜間の排水を堤脚水路に貯留し再利用する循環灌漑を実施し,循環灌漑による負荷削減効果を検討した。さらに2010年に堤脚水路の底泥を浚渫し,再び循環灌漑を行い,底泥浚渫後の循環灌漑による負荷削減効果を検討した。その結果,晴天日では循環灌漑によって霞ヶ浦への負荷を抑制することができた。しかし,降雨によって霞ヶ浦への流出負荷量が増加する傾向が見られ,堤脚水路に負荷が蓄積していることが考えられた。堤脚水路の底泥を浚渫した後の循環灌漑では,T-Pに関して負荷の減少が顕著に見られ,差し引き排出負荷量は浚渫前で-0.3g・ha-1・d-1であったが,浚渫後は-6.4g・ha-1・d-1となった。

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