人口性比の不均衡と結婚支援への影響 : 秋田県・茨城県・兵庫県を事例として

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タイトル別名
  • Demographic Sex Ratio Imbalance and its Impact on the Marriage Support System : A Case Analysis in Akita Prefecture, Ibaraki Prefecture, Hyogo Prefecture
  • ジンコウセイヒ ノ フキンコウ ト ケッコン シエン エ ノ エイキョウ : アキタケン ・ イバラキケン ・ ヒョウゴケン オ ジレイ ト シテ

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抄録

本稿では、結婚支援の取り組みに影響を与える地域人口の男女アンバランスが生じている要因として、進学や就職時の移動における動向、その背景にある雇用環境や家族観などを明らかにすることを目的として、高等学校へのヒアリング、各地域の研究機関等へのヒアリングの調査結果を用いて分析を行った。 その結果、男子人口の多い秋田県と茨城県で、製造業の企業が立地し、男性の雇用機会が充実していることを明らかにするとともに、工場の海外移転や機械の自動化により、縫製関係や部品組み立てなど女性の雇用が失われたことで、女子人口の流出が促進されていることを明らかにした。さらに、女子人口の多い兵庫県で、文系の私立大学が充実している阪神間の地域に女子が集まり、サービス業の充実する大阪・阪神間・神戸で就職先を確保しやすいことで、阪神間を中心とした地域で女子人口が多いことを明らかにした。

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