急性サイトメガロウイルス感染症による寒冷凝集素症の1例

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58才女性.約3週間前に発熱し,翌日から両大腿の筋痛が持続し,受診前日から間欠的な暗赤色尿が出現し受診した.寒冷凝集素(Cold agglutinins:CA)が2,048倍と高力価であること,間接抗グロブリン試験において生理食塩液法で凝集したこと,サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus:CMV)の抗体価の推移から急性CMV感染による寒冷凝集素症(Coldagglutinin syndrome:CAS)と診断した.無治療経過観察で2週間後には治癒した.CASの診断にはCAの上昇だけでなく,反応温度域の拡大を確認する必要がある.臨床医と検査室の連携が重要である.

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