「陣痛促進剤による薬害被害者」の講演を聞いた学生は薬害防止に向け何を思い・感じたか

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  • What did the students think and feel when they listened to a lecture on“ victims of drug-related harm caused by labor-inducing agents”

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抄録

目的:陣痛促進剤による薬害被害者の講演を聞くことにより薬害防止のために学生がどのように思い・感じたか(対象の心の働き、心の動き)を明らかにし、倫理的な視点の形成について考察を行う。 方法:A大学看護学生177名に質問紙を配布し内容分析を行った。 結果:有効回答60.5%であった。薬害被害の実態についての思いでは【薬害の原因】などの6カテゴリが抽出され、薬害が起きた理由では【患者と医療者の関係性の問題】などの8カテゴリが抽出され、薬害被害者の人権では【人権が守られていない】などの10カテゴリが抽出され、その他の感想では【知識が必要】などの6カテゴリが抽出された。 考察:学生は、薬害被害者の講演を聴くことで被害者側から見た医療者への思いや関連する知識の必要性、生じた疑問や考えについて感じたことを述べ、薬害被害者の人権と医療者の倫理に必要な要素を薬害被害者の立場で考え、医療者の立場で捉える機会となっていた。

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