線の識別力を高める漢字字体学習法「Kコード」の効果と課題―学習者および教師への意識調査から―

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness and Challenges of the “K Code”, a Kanji Character Learning Method for Improving Line Identification : Awareness Survey of Learners and Teachers
  • セン ノ シキベツリョク オ タカメル カンジ ジタイ ガクシュウホウ 「 Kコード 」 ノ コウカ ト カダイ : ガクシュウシャ オヨビ キョウシ エ ノ イシキ チョウサ カラ

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抄録

日本語教育では漢字の字体・字形指導の用語が定まっておらず,部首より細かい線について系統立てて説明することは一般的ではない。漢字の線を識別することは学習者に委ねられているのが現状だと言える。そこで,筆者らは漢字入門期の線の識別力向上を目指し,Kanji in 6 & 4(Taha, 2020)の6種の基本線の書き方や特徴を表すアルファベット・コードを「Kコード」として導入し,字体指導の実践を行った。本稿では,Kコードの実践への評価と課題を検討するために,学習者および教員に対して行った調査の結果を報告する。アンケートおよびインタビュー調査の結果から,線の識別と共通言語機能において,Kコードの有用性が示唆された。課題として,漢字指導にアルファベットを使用することへの抵抗感を軽減する必要があることがわかった。

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