2021年度前期における中文日訳授業での翻訳ソフトの誤訳と学生の誤訳の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Mistranslation by Translation Software and Students’ Mistranslation in Chinese-to-Japanese Translation Class in the First Semester of 2021
  • 2021ネンド ゼンキ ニ オケル チュウブンビ ヤク ジュギョウ デ ノ ホンヤク ソフト ノ ゴヤク ト ガクセイ ノ ゴヤク ノ ヒカク

この論文をさがす

説明

筆者は,中国語学科の中国語ビジネスコースで2年生を対象にした「ビジネス中国語講読ⅠⅡ」を担当している。講読の授業だが,長文は授業前に翻訳をさせたものをパソコンで印字させて提出というやり方を長年とってきた。しかし,数年前から数人の学生の誤訳に共通点が増えたことに気づいた。問い詰めてみると,インターネット上で無料で使用できる翻訳ソフトを使用していることが判明した。 昨今,通訳・翻訳分野における機械化が著しい。スマートフォン一台あれば,全く言葉の通じない外国にいっても,翻訳アプリと発声アプリを使って簡単な会話が出来てしまう。外国語のインターネットのサイトでも日本語訳のキーを押せば,多少不自然ではあるが意味の通じる日本語が表示され,YouTubeでも機械音声が増えている。実務でも機械翻訳を下訳にして,担当者が日本語を添削するという方法で時間短縮をはかっている企業が増えていると聞き及んでいる。そうした現状の中で学生と機械の翻訳における不得手な部分を明らかにすることは,人間による翻訳の可能性を未来に残すことに繋がると筆者は考える。 そのため,先ずは翻訳ソフトの誤訳と学生の誤訳を比較することにした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ