「女性と日本文化」の授業効果と今後の課題

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タイトル別名
  • The Effects of the “Women and Japanese Culture” Class and Future Challenges
  • 「 ジョセイ ト ニホン ブンカ 」 ノ ジュギョウ コウカ ト コンゴ ノ カダイ

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抄録

【目的】大学生が「女性と日本文化」をどのように考えているかを明確にし今後の課題を検討する。 【方法】調査対象者:A大学看護栄養学部看護学科1年生 授業「女性と日本文化」を受講した53名 方法:授業終了後に「女性と日本文化をどのように考えるか」1,200文字以上のレポートをプラスアルファ・コンサルティングが提供しているテキストマイニングを使用し分析した。 【結果】1)調査参加者は53名,回収率100%であった。2)日本文化・華道・装道,女性などの単語が頻出された。3)(1)花を見る・生ける,相手を敬う・気遣う,女性が学ぶ・考えることが必要である講義(2)日本文化である装道,寝衣・関わる患者に行う,心が大切だ・落ちつくに繋がる看護 が全体マップより分析された。 【考察】学生は,華道・装道という体験による授業に対して,患者・看護・心・相手などの単語を使用してレポートを書いており,看護に繋がるキーワーズであった。本授業は,初年次教育として開講したカリキュラムであるが,キャリア教育に繋がっていると考える。看護学科は,キャリア直結型学科であり入学時に職業イメージが明確である場合が多い。しかし,自己同一性の確立という課題のある青年期の学生が,他の発達段階にある他者の看護・ケアを考察しなければならないという課題を担う学科でもある。学生が自己同一性を確立し社会における自己を肯定的に位置づけるためには,能動的に学習に参加する教育の方法の転換が必要であるという課題が示唆された。

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