非特異的症状で発症した,濃厚な家族歴が疑われる シェーグレン症候群の一例
抄録
症例は 8 歳女児.5歳頃より出血傾向を認め発熱と右耳下腺腫脹を反復していたが,医療機関 を受診していなかった.今回,発熱と右耳下腺腫脹を主訴に初めて近位小児科を受診したところ,血 液検査で血小板数の低値を指摘され精査加療目的に当院紹介となった.シェーグレン症候群の血清 学的診断基準を満たし,プレドニゾロンの経口投与を行い軽快退院した.原因不明の慢性的な出血 傾向,発熱,耳下腺腫脹を認めた場合は,シェーグレン症候群を鑑別に挙げる必要があると考えられ た.また同胞3人,母方叔父,母方従姉妹も出血傾向を有するため濃厚な家族歴が疑われ,今後解析 を進めていく予定である.
収録刊行物
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- 高知赤十字病院医学雑誌
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高知赤十字病院医学雑誌 25 (1), 45-47, 2022-04-15
高知赤十字病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050854882675672448
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- ISSN
- 09197427
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB