発達障害児の支援ニーズに基づいた学校安全の実践構想:災害時の避難所利用に備える「個別の教育支援計画」活用モデルの構築

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  • Concept of School Safety Practice Based on Support Needs for Children with Developmental Disabilities in Disaster Situations:Construction of an "Individual Education Support Plan" for Use at Evacuation Shelters in the Event of a Disaster

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抄録

「学校安全資料『生きる力』を育む学校での安全教育」では,発達障害等のある個々の児童生徒等の障害の実態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うものとされる.そもそも発達障害児が被災状況下において示しやすい状態像は,一般的な被災後の反応に加え,特有の変化や症状の悪化,そもそも有する脆弱性の顕在化したものと考えられる.そのため,日常で得られた適応行動の指導に関する知見が活用されることが重要である.そして,それらの内容は,個別の教育支援計画をもって,学校が家庭や避難所との間で予め共有することが理想的である.  その実現に向けた端著として,岩手県における個別の教育支援計画の作成の実態を踏まえ,その記載事項や様式について検討し,特別支援学校におけるモデルケースと通常の学校におけるモデルケースをそれぞれ開発し提示した.今後,これらの普及ならびに実践的に検証されることが期待される.

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