モバイルアプリの音声録音を利用したL2スピーキング活動-不安度軽減とスピーキング・パフォーマンスへの影響-

書誌事項

タイトル別名
  • モバイル アプリ ノ オンセイ ロクオン オ リヨウ シタ L2 スピーキング カツドウ -フアンド ケイゲン ト スピーキング ・パフォーマンス エノ エイキョウ-
  • L2 Speaking Activity with Mobile Voice Recording: Effects on Anxiety Reduction and Speaking Performance

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抄録

EFL環境の日本人大学生の英語学習者を対象に、L2発話と不安度の関係を調査するため、モバイルアプリ使用によるスピーキング練習を行った。この練習は学生主体に行われ、学生の不安度とスピーキング・パフォーマンスの変化を質問紙とスピーキング・テストの結果から検証した。その結果、学生の不安度は多くの項目で軽減し、気持ちの変化に関する項目などは大きく変化する傾向が窺えたが、2か月間で英語を話す際に自信をつけるほどの変化は得られなかった。一方、モバイルアプリによる発話の録音練習方法は、学生には操作が手軽で、教師には学生の音声課題にアクセスしやすくフィードバックしやすいという利点があり、この点は不安度軽減にも効果的であると考えられた。本研究は、コロナ禍以前に実施したスピーキング活動を研究対象としているという点において、今日のコロナ禍における制限がある学習とは異なるが、モバイルアプリ利用の音声録音活動は教師・学生双方に気づきをもたらし、今後も活用可能な教育手法であることが判明した。

収録刊行物

  • 科学/人間

    科学/人間 51 073-088, 2022-03

    関東学院大学理工学部建築・環境学部教養学会

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