磐田市におけるキャリア教育とコミュニティ・スクールの取り組み(Ⅱ) : 磐田市なかいずみ学府における「ようこそ、まちなか先生」の実践をもとに

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タイトル別名
  • Career education and community school initiatives in Iwata(Ⅱ) : Based on the practices of “Yokoso, Machinaka Sensei”at Nakaizumi Gakufu, Iwata City

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抄録

type:P(論文)

調査報告

筆者は、『聖隷クリストファー大学社会福祉学部紀要第18号』(2020)において、「磐田市におけるキャリア教育とコミュニティ・スクールの取り組み-『ようこそ、まちなか先生』の実践をもとに-」を報告している。本報告はそれに続くものであり、先の報告で取り上げたT小学校の授業実践に加えて同じなかいずみ学府内のI中学校での「ようこそ、まちなか先生」の授業も取り上げ、児童・生徒や講師のふり返り記述をテキスト・マイニングにより分析・整理した。 キャリア教育とコミュニティ・スクールの事業を結び付ける実践は全国各地で行われている。それは、現行小学校学習指導要領において、キャリア教育が「(3)児童が、学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくができるよう、特別活動を要としつつ各教科の特質に応じて、キャリア教育の充実を図ること。」(第1章総則)と明記され、これからの時代を担う子供たちに必要不可欠な教育と位置づけられたことと共に、地域全体で子供を育もうという気運の高まりが見られるようになり、地域の連携・協働体制の構築や地域創生とも結び付けて考えられるようになってきているからである。 磐田市教育委員会では市内の全小中学校をコミュニティ・スクール(以下CSと略記)と認定し、合わせて中学校区を学府と定め学府内の小中一貫教育を推進している。そこでは、名称は様々だが特別活動や総合的な学習の時間を中心に積極的にキャリア教育が展開されている。 本報告では、筆者が関わる磐田市なかいずみ学府の T 小学校とI中学校の実践事例「ようこそ、まちなか先生」をもとに、キャリア教育、そして総合的な学習の時間とコミュニティ・スクールの現状、成果・課題を探った。その結果、今後ますます地域と学校との関係を密にしていき、まさに「地域社会立」の学校としていくことが重要であると確認できた。

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