教職協働における卒業論文制作支援の授業開発事例 : レファレンスインタビューとスタイルガイドに注目して

書誌事項

タイトル別名
  • キョウショクキョウドウ ニ オケル ソツギョウ ロンブン セイサク シエン ノ ジュギョウ カイハツ ジレイ : レファレンスインタビュー ト スタイルガイド ニ チュウモク シテ
  • A Lesson Plan of Graduation Thesis through Collaboration among Faculty and Staff : Focusing on Reference Interview and Style Guide

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抄録

2021年度,久留米大学文学部情報社会学科はこれまでの卒業論文制作のゼミ単位による指導を支援する目的で,授業科目「現代社会論文制作演習」による文献の引用と書誌情報に関する指導を実施した.授業開始にあたっては,卒業論文・要旨に付す引用文献リストの書式を学科教員全員の協力の下に統一する作業をおこない,書式の基本的な部分に関する学科の了承を得た.この授業は文献の引用方法を点検し,引用文献リストを統一書式と照合することにより,研究者倫理に基づく適切な文献利用ができるようになることを目標に掲げている.担当者には書誌情報について一定の知識や経験が求められるため,図書館司書課程担当の情報社会学科教員と図書館職員の2名が中心となり統一書式の作成から授業全体を通して参画した.また,卒業論文の指導者である学科のゼミ担当教員も経過をチェックする立場から授業担当者として登録した.その結果,学科の全教員が参加する形で教職協働型の授業を実施することになった.授業の成果としては,要旨の形式面,書式面に関する当初の目標を一定程度達成できた.また,図書館業務の中のレファレンスインタビューと書誌情報提供に関する知識や経験がこの授業に役立つ可能性を持っているという手応えも得た.しかし,卒業論文制作にとくに困難を抱えている学生への対応や事前に準備した統一書式については,いくつか課題が残された.授業終了後に課題解決へ向けて討議した結果,こうした取り組みを推進するための必要不可欠のツールとして「情報社会学科 卒業論文スタイルガイド(案)」を構想した.

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