指導者用デジタル教科書による授業実践と児童の学習への取組の特徴に関する一考察(第二報) : 複数校における指導者用デジタル教科書の活用に焦点を当てた分析
抄録
2021年3月の第一報では,S市F小学校において指導者用デジタル教科書の活用に焦点を当てた授業実践を実施し,授業の前後における質問紙調査による分析結果を報告した。令和3年(2021)度は複数校における指導者用デジタル教科書の活用に焦点を当てた授業実践を実施し,授業の前後における質問紙調査を分析した結果,共通点が浮かび上がった。具体的な共通点としては,「楽しく学習すること」,「友達と教え合うこと」の項目においてデジタル教科書使用群において有意差が認められ効果的であった。これらのことは教師用デジタル教科書を活用した授業実践の特徴として,児童の興味関心を喚起させ,主体的に学習に取り組むことを促すことと,児童どうしが教え合うことを通して,学習のゴールを共有することに繋がる可能性を示唆している。一方,デジタル教科書は万能ではなく,教師が提示する教材の一つであり,その利点と欠点を指導者が適切に捉え,授業を受ける子供たちに応じた活用が求められることを明らかにした。
収録刊行物
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- 宮城教育大学情報活用能力育成機構研究紀要
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宮城教育大学情報活用能力育成機構研究紀要 (2), 103-115, 2022-03-31
宮城教育大学情報活用能力育成機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855422562085760
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB