新興国におけるモバイル・ロイヤルティ向上・維持に関する研究 ─ ベトナムにおける販売アプリについての分析からの考察 ─

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抄録

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コロナウィルス禍での世界経済の低迷と社会の変動により、特に発展余地がある新興国でのモバイル販売アプリのロイヤルティを維持・向上することが重要になっている。本研究では新興国ベトナムにおける信頼、楽しさ、知覚リスクがモバイル・ロイヤルティ(ML)の向上・維持にどのように貢献するのか明らかにすることを目的とした。そのために、ベトナムでB2C販売アプリの消費者に調査を実施した。インターネットで2021年10月21日~28日の間に、ベトナム消費者を対象として実施し、700名の有効回答が得られた。SPSSでアンケート調査のデータを分析した結果、ベトナム市場において、信頼と楽しさがモバイル・ロイヤルティに正の影響を与えることと、デモグラフィックス(性別、購入回数、地域)の 3 つの要素とモバイル・ロイヤルティとの関連性が異なることが分かった。性別については女性より男性の方が信頼度が高く、アプリでの購入回数については、20回未満より20回以上のほうがMLと楽しさが有意な得点が高かった。地域(ハノイとホーチミンの間)によって、ML、信頼、楽しさは意味がある差は出なかった。

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