【書評】久住真也著『王政復古 : 天皇と将軍の明治維新』

書誌事項

タイトル別名
  • 書評 久住真也著『王政復古 天皇と将軍の明治維新』
  • ショヒョウ キュウジュウシンヤ チョ 『 オウセイ フッコ テンノウ ト ショウグン ノ メイジ イシン 』
  • Book Review : Shinya Kusumi, The Restoration of the Imperial Government

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抄録

従来、「王政復古」は、政変・事件として理解されてきたが、久住真也氏はこれを「政治君主としての天皇を生み出す歴史の流れ」と捉えた。また、従来、対立的に検討されてきた将軍と天皇を、その「連続性」に注目して再評価したことも、新たな視点である。このように本書(久住真也『王政復古 天皇と将軍の明治維新』)は、今後の幕末・明治維新史に大きな問題を提起した一書である。また、当該期に発行された錦絵等の絵画資料の検討や、御所等の公的建造物の間取りに注目した検討等、新たな分析手法を取り入れている点も、本書の特徴であり、大いに注目される。

収録刊行物

  • 大東史学

    大東史学 4 117-121, 2022-03-15

    東京 : 大東文化大学歴史文化学会

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