電動車椅子を用いたバリアシミュレーションシステムの基礎検討

書誌事項

公開日
2018-06-27
資源種別
conference paper
公開者
情報処理学会

説明

我々の生活空間には,車椅子利用者などの移動に困難を抱える人にとって,坂 ・ 段差などの円滑な移動を妨げているバリアが数多く存在する.また,このようなバリアを車椅子で通過する際,どれほど危険であるか把握しておかなければ,事故が生じる可能性がある.この問題を解決するために,我々は,HMD と電動車椅子を用いて,電動車椅子でバリアを通過する際の様子を体感するシミュレーションシステムを提案する.これは,電動車椅子でバリアを通過する映像を HMD で表示し,電動車椅子の速度を HMD で表示している映像に合わせながら変化させるアプローチである.例えば,電動車椅子で上り坂を通過する映像を HMD で表示した場合,電動車椅子の速度を徐々に減速させた. このシステムを利用することで,車椅子利用者は生活空間に存在するバリアを,電動車椅子で通過する様子を体感できる.プロトタイプシステムによる検証実験を行ったところ,HMD でバリアを通過する映像を表示することと, 電動車椅子を走行させることは有効であり,提案方式に一定の有効性を確認できた.

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