次世代ロボットフレームワークROS2の紹介[ESS2018 企画セッション]

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ロボット用のソフトウェアフレームワークである ROS (Robot Operating System) は,近年日本でも人気のソフトウェアとなりました.ロボットに必須の様々な機能があるため,研究用だけでなく企業の新製品プロトタイプ用途を中心に,最終製品にも導入され世界中で利用されています.しかし元々は豊富な計算資源を持つロボット用のプラットフォームとして開発された "PR2" という研究用ソフトウェアであるため,独自の通信プロトコルを用いており,組込み機器での利用が難しいことや信頼性が低いことなど,企業のニーズに合わないデザインポイントがたくさんあります.企業からの要望を応えるために,数年前に次世代 ROS の開発が開始されました.去年 12 月に初の正式なリリースがあった ROS 2 ベータ版は,ROS に目覚めたばかりの日本にも注目されています.ROS1と違って,ROS2 は企業のニーズを考慮して開発されています.リソースが限られた組込みマイコンで利用可能なこと,リアルタイム実行が可能なこと,MISRA-C の規格に従うこと,通信プロトコルが産業界で標準された企業向きの DDS になることなど,様々な企業が喜ぶフィーチャーがあります.本セッションは ROS2 を紹介します.新しいフィーチャーを説明し,企業の ROS ユーザーであれば,なぜ ROS2 について喜ぶべきか解説します.そして ROS2 の利用方法をデモします.希望者はセッション後,もくもく部屋で講師と一緒にハンズオンで ROS2 を試すことも可能です.

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