対話型手描きスケッチ清書システムのための分析

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  • Analysis for a freehand drawing system

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抄録

設計やデザインなど、計算機上で対話的に曲線形状を扱う場面では、形状入力に繁雑な操作を必要とするのが通常である。しかし、用途によっては入力の精度より簡便な操作方式が優先される場合もある。その場合のインタフェースとして、紙とペンに近い感覚で使用できるペンタブレット装置を用いたスケッチ入力が有効である。2値画像化したスケッチに対して行なう清書は、フィルタ処理による細線化および雑音除去、ベクトル化、曲線近似の各行程によって実現される。この手法では、安定した清書画像を得られる反面で原画像の形状特徴が失われてしまう。これは、冗長な線や手の震えなどの雑音成分を除去する際、屈曲点や直線部分などが雑音とともに失われてしまうことが原因である。本研究は入力デバイスとして筆圧感知型のペンタブレット装置を採用した対話型システムを用い、手描きスケッチを清書することを目的とする。手描きスケッチには有効な線分以外の要素が多く含まれ、描き手の意図に沿った結果を得るためには、冗長な要素の除去、すなわち清書が必要となる。そこで、スケッチ入力から清書支援のキーとなる情報を得るための分析を行なった。

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