空間検索を重視した幾何情報処理環境の開発

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  • An Inpremtation of a Geometrical Information Environment fof Spatial Retrievals

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抄録

地理情報処理や図面自動入力などの分野では,点や多角形,折れ線,円等様々な図形(以降,これらを図形データと呼ぶ)を,それらの位置関係を保存して管理する必要がある.処理に際して範囲検索や,最近点検索など,図形相互の位置関係に依存した検索が必要となるためである.筆者らは従来より,空間検索機能を重視した,幾何情報管理のためのデータ構造の研究を行っており,それを各種図形処理に応用して来ている.ここで問題となるのは,各応用毎にデータ型が異なるため,それらに合わせて演算も少しづつ変える必要があることである.しかし,図形処理で必要となる基本的な演算は似通っており,オブジェクト指向の枠組みで整理することにより,これらを共有できる.応用に依存した違いは,子のクラスとして導出することにより,容易に吸収できる.本稿では,GBD木という多次元データ管理構造を核にして開発中の幾何情報処理のためのデータ管理方式について述べる.現在本システムを用いて,地理情報処理と図面自動入力の各システムを開発中であるが,ここでは主として地理情報処理への応用について述べる.

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