3Gトラヒック削減とプッシュ通知を共存させるアプリ単位の通信制御手法

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タイトル別名
  • 電力制御

抄録

本研究では,スマートフォンにインストールされている様々なアプリに対して,アプリ単位で通信制御を行うことで,スマートフォンの3Gトラヒックと消費電力を効果的に削減する手法を提案する.スマートフォンのトラヒックには,バックグラウンド待機中のアプリが行う通信など,直接的にはユーザに必要とされていない通信が含まれている.このような通信を,ユーザに不自由を感じさせることなく削減するためには,アプリ単位での通信制御を行うことが望ましい.しかしながら,Android SDKにはアプリ単位での通信制御を行うAPIが存在しない.そこで我々は,AndroidがLinuxカーネルを採用していることに着目し,iptablesコマンドを用いて通信制御を行うことを提案する.また,制御対象とするアプリは,ユーザの手を煩わせることなく自動的に選択されることが望ましいが,トラヒック量や通信頻度だけを頼りにユーザへの影響が少ないアプリだけを抽出することは容易ではない.そこで我々は,アプリの「比スリープ通信率」という指標を定義し,スマートフォンの画面点灯中/スリープ中の通信量の比率を基準として,制御対象の自動選択を行う手法を提案する.また,本研究では,SMSやGCMによるプッシュ通知を重要視し,プッシュ通知を妨げることのないよう制御機構の実装を行った.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050855522055903744
  • NII論文ID
    170000080022
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00097355/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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