初心者のためのデジタルイラスト制作における適切な目線の描画支援に関する提案

抄録

本研究では,主観視点の構図を描く初心者を対象に,キャラクタの目線について,視聴者の目線と一致する描き方について支援し,初心者でも主観視点の構図を正しく描くことができるようにすることを目指す.本稿では,初心者と上級者が正面・上下左右・斜め方向の 9 方向の構図で目を描く実験を通して,目の描き方とその技能の違いについて説明する.そのために,被験者らが描画したキャラクタの目線について,主観視点の構図として適切であるかを評価する.その結果,上級者は全ての構図で適切な視線を持つ目を描くことができていた.一方で,初心者は左右の目で異なる方向を見るなど適切な視線を描くことが難しいことを確認した.以上の結果を踏まえ,初心者でも適切な目線を描画することができる支援システムの提案をする.本システムはキャラクタが常に主観視点の構図で視聴者を見るホロウマスク錯視を利用することで,構図に対し適切な視線を持つ目を提示する.これにより,初心者でも構図に対し適切な視線を持つ目を描くこと期待する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050855522064086272
  • NII論文ID
    170000185764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00213687/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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