テレワークにおけるセキュリティ等への不安に関する分析~ニューノーマルに向けた示唆~

説明

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,テレワークやオンラインツールなどを活用する企業の数が急増し,現在もテレワークを継続している企業は多数存在している.しかしながら,本来であればこれらの導入前に十分に検討すべきセキュリティ対策やルールの策定が後回しになったケースも少なくなく,テレワーク環境を狙ったセキュリティ・インシデントも報告されている.本研究では,2020 年 11 月に独立行政法人情報処理推進機構が 2020 年度に「ニューノーマルにおけるテレワークと IT サプライチェーンのセキュリティ実態調査」の一環として実施した個人を対象としたウェブアンケート調査の結果から,テレワークを実施する上で個人が感じるセキュリティに関する不安(インシデントが発生した場合にどのような問題が発生するか)と回答者属性(個人属性及びその個人が所属している企業属性)の関係についての多重コレスポンデンス分析を行った.その結果,セキュリティ・インシデント発生時の対応に不安を感じているのは「勤務地が首都圏以外」および「テレワークの実績が浅く実施頻度が低い場合」であることなどを明らかにした.

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