エナジハーベスト赤外線センサ・ドア開閉センサを活用したスマートホーム向け行動推定
Description
ユビキタス情報技術の発展によって,省エネ家電制御や高齢者見守りシステム,コンシェルジュ機能など生活を支援するサービスへの応用が期待されている. これらのサービスの実現には,多種多様な人間の生活行動を高精度,かつ低コストで認識することが重要である.本研究では屋内生活行動を高精度かつ低コストで認識することを目的とする.スマートホームにおける行動推定のアプローチは多数存在する.しかし,既存研究は導入コストが高く,ユーザへの装着負担が大きい.本研究では,エナジハーベスト焦電型赤外線センサ ・ ドア開閉センサを活用したユーザの行動推定を実現する.このエナジハーベスト焦電型赤外線センサ ・ ドア開閉センサは太陽光パネルと大容量キャパシタを内蔵しており,日光下では太陽光パネルで発電した電力で焦電型赤外線センサ,ドア開閉センサと無線モジュールを駆動し,同時にキャパシタへ電力を蓄積する.夜間等の太陽光パネルから電力供給が望めない状況下では,キャパシタに蓄積した電力によって稼働する.スマートホーム内に 19 個のエナジハーベスト焦電型赤外線センサ ・ ドア開閉センサを設置し,センサデータをサーバに蓄積 ・ 解析するシステムを構築した.提案システムの有用性を評価するため,奈良先端科学技術大学院大学内に設置したスマートホーム設備 (1LDK) で,計 5 名の被験者に 2~3 日ずつ生活してもらい,計 14 日間評価実験を行った, 実験の際に日常生活で考えられる 8 種類の行動に対してセンサデータを記録した. 評価実験の結果,平均 F - value : 62.8% でユーザの行動を推定した.
Journal
-
- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集
-
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集 2016 1510-1515, 2016-07-06
情報処理学会
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050855522066374016
-
- NII Article ID
- 170000174194
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- conference paper
-
- Data Source
-
- IRDB
- CiNii Articles