Linuxにおける仮想化技術を用いた世界OSの実装
抄録
ソフトウェアの更新時に回帰テストを行うと,本番環境とテスト環境の差で動作が異なることがある.この環境の差を小さくし,回帰テストの効率を向上させることを目的として,本研究室では世界 OS という OS を開発している.世界 OS とはプロセスとファイルの容器を世界と定義し,その操作を可能とする OS である.世界の操作には,世界の生成,削除,融合,および融合内容表示の 4 種類が存在する.これらの操作を応用することによってファイル破壊からの迅速な回復や回帰テストの効率化が行える.既存の世界 OS では,融合時にユーザが派生ファイルを見逃してしまう問題や動作 OS が Solaris に制限されている問題が存在する.本論文では Linux における仮想化技術を用いた世界 OS の実装について述べる.本実装では Linux Container と Another Union File System を組み合わせて多重継承を実現する.さらに,Linux Audit Daemon,およびその Linux カーネルの機能拡張で,コンテナごとのシステムコールの捕捉やコンテナ間でのプロセス移動を実現している.これにより,融合時のファイルの問題を解決し,Linux においても世界 OS の機能を利用可能にする.
収録刊行物
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- コンピュータシステム・シンポジウム論文集
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コンピュータシステム・シンポジウム論文集 2015 24-34, 2015-11-18
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522069294464
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- NII論文ID
- 170000151161
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00145924/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
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