ブラウザ側にフォントを必要としない多言語HTML文書の提供システム

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  • Multilingual HTML Document Delivery System without Fonts on the Browser's Terminal

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説明

WWW上で多言語からなるHTML文書を提供しようとする際に問題となるのは, HTMLや使用される文字コードの規格自体が多言語に対応していないことだけでなく, 表示に必要なフォントがクライアント側に必ずしも存在しないことが挙げられる。例えば日本語をベースとする計算機環境では, 標準では英語と日本語のフォントしか持たないことが多い。その他の言語の文書を表示するには必要なフォントをインストールしなければならず, WWWの一般的な利用者にとってこれは大きな負担であると考えられる。 また, 将来的にUnicodeなどの多言語に対応した符号化方法が普及したとしても, 各クライアントにそれに含まれるすべての文字のフォントが用意されるとは考え難い。そこで我々は, 利用者によるフォントのインストールを必要とせずに多言語からなるHTML文書の提供を可能とするシステムを開発した。これは利用者から要求されたURLで示される文書を後述のMHTML 文書形式に変換し, それを利用者のWWWブラウザ上のMHTMLビューアで表示・ナビゲーションを行うものである。このシステムはゲートウェイサービスとしてインターネット上で公開している。本稿では, これをもとに開発した多言語からなるHTML文書の提供を容易に可能とするシステムについて, その概要と本システムを利用した多言語文書の提供例について述べる。

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