2次元時空間画像の固有空間解析の一方式

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  • A Method for Processing 2D Spatio-Temporal Image with Eigen Space Analysis

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抄録

パラメトリック固有空間法を用いたシーンの認識やロボットの位置認識などのような研究が多くなされてきた。画像の画素の濃淡値をベクトルの要素としたり, 画像の空間周波数成分の各要素をベクトルの要素としたりすることにより, もとの2次元画像を表現できる。このようなベクトル表現された画像が多数集まり画像ベクトル集合が形成される。そして, 多数のベクトル画像が2次元の行列になり, その行列の共分散行列の固有値と固有ベクトルで表現することができる。次に, 元の画像の認識は実空間ではなく, 生成された固有空間で行うのは固有空間法である。本稿では, 2次元時空間画像を固有空間法で解析する手法を提案する。カメラを動かし て撮られたシーンの2次元時空間画像を列単位に分け, 各列をそのままベクトル画像とすると, 2次元時空間画像が従来の画像ベクトル集合に相当する。そして, 従来手法と同じように固有空間を生成し, 学習とする2次元時空間画像の軌跡や位置情報などを記憶する。認識する時に, 同じく認識される2次元時空間画像を生成された固有空間へ投影し, そして得られた軌跡を学習されている対象の軌跡とマッチングして, 2次元時空間画像の認識を通して元の動画を認識する。

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