断片的発話からの増進的な意味解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Incremental Semantic Analysis from Fragments of Utterance
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説明
従来の音声対話システムでは、1つの単文からなる発話を解析の対象としたものが多い。このような発話を対象とする場合には、文末が明確であり、A^*探索などで文末からの未探索部分の評価を利用した仮説の展開が行なえるようになる。しかし、実際の自由発話では必ずしも一文の区切りは明確ではなく、複数の文がきちんと切られずに発話されたり、ポーズ、言い直し、言い淀みなどのために音声レベルで文末を認識することは困難である。また、文の途中で発話が中断されることもあり、自然な対話を扱う場合に、この制限は強過ぎる。このような発話を扱うためには、入力音声の解析を入力された順に増進的に行ない、発話の意味が理解できた時点で応答を返すようなモデルが適切である。しかし、入力順に発話文を解析する場合、句の区切りや係り関係による句の意味の曖昧性が問題となる。さらに、対話文によく見られる助詞の省略などによりその曖昧性は一層大きくなる。これに対し本稿では、弁別ネットワークを用いることにより、句の意味の曖昧性を弁別ネットワーク上のノードで保持しつつ増進的に解析を進める手法を提案する。
収録刊行物
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- 全国大会講演論文集
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全国大会講演論文集 第48回 (人工知能及び認知科学), 223-224, 1994-03-07
情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522071200896
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- NII書誌ID
- AN00349328
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB