頷きのリアルタイムフィードバックによるビデオ会議支援手法の提案

抄録

本論文では,ビデオ会議における円滑なコミュニケーションスキル習得支援を目的として,会議中に表出する無意識の仕草を定量的に評価し,数値として参加者にフィードバックするシステムの提案,実装,評価を行う.近年の働き方改革やコロナ禍の影響により,テレワークやオンライン会議の頻度が高まっている.オンライン会議の場合,カメラがオフであったり,オンであっても顔がアップされた状態であることが多く,対面会議では感じ取られる阿吽の呼吸や場の雰囲気を掴みづらいという課題がある.また,誰かがずっと話していたり,一度も発話しない参加者が出てくることも多い.ビデオ会議を対面会議に近づけるために,参加者自身がこれまで無意識に行っていた,非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)を意識し,能動的に情報を発信していくことが大事ではないかと考えている.そこで我々は,頷きや笑いなどミーティング中に表出する仕草を認識するシステムの開発を行っている.本稿では,仕草の中でも発現頻度が最も高い,頷きにフォーカスし,参加者全員の頷きをリアルタムに認識した上で,リアルタイムにフィードバックするシステムを開発し,リアルタイムフィードバックが参加者に与える影響について調査した結果について報告する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050855522081387776
  • NII論文ID
    170000185391
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00212924/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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