広域ネットワークで複数拠点を接続する環境でのMAC層ループ対策の評価

抄録

クラウド環境の普及に伴い,複数組織で仮想化された MAC 層のネットワークを相互接続するケースが増加しており,ループが起きたネットワークを検出した上で,対策を行う必要がある.一方,運用ポリシーの違い等の理由から,ネットワークのループ対応に Spanning Tree Protocol が利用できない場合が多く,ブロードキャストストームを発見する仕組みを LAN 機器で動作させ,異常な回線に対する対応が必要となるが,仮想ネットワーク方式の増加にネットワークループ対策の機能追加が追いついていない.これに対応するため,仮想計算機ネットワークや,インテリジェントスイッチで構成されたネットワークに接続し,検査パケットによりブロードキャストパケットのループを起こし,ストームの検出と仮想ネットワークの制御を行う仕組みを研究してきた.現在,実際のユーザが利用している環境での実証実験を計画しており,広域ネットワーク上に故意にネットワークループを作成し,提案方式を適用する計画を進めている.本提案方式では,故意にブロードキャストストームを起こすため,ネットワークループの検査パケットのストームによりネットワークにかかる負荷,ループ検出に必要な所要時間について評価を行った.

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  • CRID
    1050855522082465152
  • NII論文ID
    170000184534
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00207530/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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