電磁・通信・家電情報に基づくIoT活動量計の検討

抄録

近年,音声認識やカメラを備えた IoT 機器が一般家庭に普及し始めている.これらのデバイスはブラックボックスであり,設置後,どのようなデータをどこに送っているのかを知る手段はない.一方で,こうした機器からのプライバシー情報の流出や機器に対する不可聴音を使った攻撃などが報告されている.本稿では,急速に広がる IoT 機器を安心して利用するために,これまで考えられてこなかった,情報機器に対するトラスト,という考え方と,その実現手段を提案する.実現手段として,機器から観測される情報のみを利用してその動作を推定する手法と,消費電力などから人の行動を認識する手法を組み合わせることで,意図した通信か否かを判定する手法を提案する.特徴的な点は,機器から観測可能な情報として,通信情報と電磁情報という異なるレイヤの情報を縦断的に活用する点である.通信パケット計測,行動認識,電磁波計測の 3 つのサブシステムからなる提案システムのプロトタイプを試作し,予備実験としてそれぞれのデータを収集し簡易解析した結果を報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050855522098287616
  • NII論文ID
    170000185689
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00213283/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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