ARを用いたロボットプログラミング学習支援の提案
説明
子ども向けのプログラミング教育では,プログラムを小型のロボットに転送して実際に動かすロボットプログラミング教材が人気である.これは,目の前でロボットが動くことで初心者にもプログラムの動きが視覚的にわかりやすく,複数の子どもによる協同学習もしやすいのが利点である.しかし,ロボットを用いたプログラミング学習でも,学習者にとってプログラムが少し複雑になると,ロボットの動作と実行中のプログラムの該当コードとの対応の理解が,容易とはいえなくなる.そこで,本研究では,プログラムの実行中の命令や変数の値など,ロボットの内部状態や実行手順の経過を AR(拡張現実感)技術を用いてロボットの映像に重ねてリアルタイムに可視化し,より子どもの理解を促すロボットプログラミング教材の試作を行った.プログラミング言語としては,物理的なカードを並べることによってプログラミングを行うタンジブルプログラミングを採用した.本システムの特徴のひとつは,実行中のプログラムの情報がロボットから PC に送信され,プログラムの実行手順に合わせてリアルタイムに AR 表示が更新されるという,双方向の情報通信を利用した AR システムとなっていることである.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集
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マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2019論文集 2019 1125-1130, 2019-06-26
情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522099568000
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- NII論文ID
- 170000181427
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN