ヘテロ構成SDSの性能改善に向けたIO処理オフローディングの検討

抄録

複数の汎用サーバ(ノード)をソフトウェア制御によりクラスタ化し,ストレージシステムとして機能させる SDS(Software Defined Storage)の市場が拡大している.SDS では設備投資の最適化のため,小規模構成で運用を開始し,必要分の容量・性能を持つノードを順次追加する運用を行う.しかし,このような運用を行うと,クラスタに異なる容量・性能のノードが混在するヘテロ構成となってしまう.一般に各ノードが処理する IO 量はノード容量に比例するため,ヘテロ構成では小容量ノードは低稼働率に,大容量ノードは高稼働率・過負荷になる.結果,小容量ノードの稼働率が上がらないことで,クラスタ全体のハードウェア資源に見合った IO スループット性能が得られない問題が生じる.本研究では,このようなヘテロ構成の SDS における稼働率改善による性能向上をめざす.今回,データを大容量ノードに格納しつつ,IO 処理を低稼働率の小容量ノードへオフロードすることで,小容量ノードの稼働率を向上させる技術を提案する.公開 IO トレースを用いた机上評価を行った結果,クラスタ全体の稼働率 91% まで改善可能な見込みを得た.このときの IO スループット性能は従来比 1.4 倍である.

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  • CRID
    1050855522099628544
  • NII論文ID
    170000180892
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00200794/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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