高校での「教えない」プログラミング教育の実践と評価
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Trial of the Programming Education in High Schools by Lecture Less
抄録
新学習指導要領では2022 年度より高校の情報I で,すべての生徒を対象にしたプログラミング教育を実施することが明記されたが,情報科の教師のプログラミング経験が少ないことや,学習開始時の生徒のプログラミング経験のばらつきが大きいことが問題として指摘されている.本実践では,これらの問題に対応するため,生徒が資料をもとに主体的に自由にプログラミングする,「教えない」プログラミング授業を行った.結果として,多くの生徒が主体的に学習してプログラミングを実施していた.そして,プログラミングの経験に関係なく,多くの生徒が分岐や繰り返しなどの要素を含むプログラムを作成していた.ただし,授業に対して半数以上の生徒が非常に肯定的であるが,他の生徒は普通・楽しくないと二極化し,全体として25%の生徒が簡易なプログラムの作成に留まるものだった.今後,すべての生徒がプログラミングを楽しみ,確実な学習をするためには,プログラミング経験の有無や生徒の特性等に対応し,作成の方向性の手がかりを与える,より細やかな教材・支援方法が必要であることも示唆された.
収録刊行物
-
- 情報教育シンポジウム論文集
-
情報教育シンポジウム論文集 2018 (5), 30-36, 2018-08-12
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050855522100025600
-
- NII論文ID
- 170000178074
-
- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00190684/
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- conference paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles