投機的実行研究の最新動向とタスク間投機的実行の有効性

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  • Survey of Speculative Execution and the Effect of Task-level Speculation

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投機的実行(Speculative Execution)に関して,94年~95年7月のサーベイを報告すると共に,我々が提案しているタスク間投機的実行の有効性を示す.なお,94年までの調査については,文献[2]を参照していただきたい.調査対象とした論文を表1に示し,近年の投機的実行に関する論文数の推移を図1に示す.図1に示すように,VLIWやSuperscalarが出始めた91年頃から投機的実行に関する論文が急増している.これらの研究は,(1)プログラムに内在する命令レベルの並列性調査,(2)Superscalar/VLIWでの投機的実行,(3)並列計算機での投機的実行に分類される.90年代前半は(1)に関する論文が多かったが,その後,(2)に関する論文が急増し,94-95年の論文はその中でも,分岐予測(branch prediction)と条件付実行(predicated execution)に関するものが全体の7割を占め,89-93年に多かったアーキテクチャ上の実現方法に関する論文が激減した.本報告では,現在最もホットな話題となっている分岐予測と条件付実行を中心に説明する.

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