Some Considerations on the Implementation of a Privacy Enhanced Mail System

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  • 暗号化電子メールPEM(Privacy Enhanced Mail)の実装と課題

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計算機の相互接続による広域ネットワークの商用化に伴い,ネットワークアプリケーションのセキュリテイが問題となっている.これは,広域環境では,ネットワークの盗聴やパケットの改鼠が技術的に容易なためであり,こういった不正行為への対策として暗号技術の導入が強く求められている.そこで,実際に,電子メールを暗号化するシステムが試作されているが,広域環境での運用には次の問題点がある.1.大規模ユーザの鍵管理世界中の全ユーザについて,暗号鍵を個人管理することは非現実的である.2.処理速度公開鍵暗号は処理時間がかかり実用的でない.3.公開鍵データベースの必要性公開鍵を全世界に安全に分配するサービスは未開発である.公開鍵を偽れば容易にユーザのなりすましが出来るため,公開鍵の配布にも安全性が必要である.本稿では,Internetで標準化が進められている電子メールの暗号化形式であるPEM(Privacy Enhanced Mail)を取り上げる.これは,さまざまなネットワークの相互接続で構成されるというInternetの性質を考慮し,メールシステムや機種に特定しないで,通常のメールと併用できるという特徴を持っている.ただし,これまでは特許や輸出規制に関する問題などがあり,パッケージの公開を限定していたため,限定的な運用(S.Kentによれば92年9月で100人未満)にとどまっている.そこで我々は,運用に向けての課題を明らかにするため,PEMの独自実装と評価を行なった.

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