信頼性評価技法の情報システムへの適用

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  • An Application of Reliability Evaluation Technique to Information Systems

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抄録

今日,システム設計を成功させるための手法としてCASE日直を始めとしてさまざまな方法論が展開されている.これらの手法の大半はシステムの構造化分析・設計を主眼としており,専ら,システムの論理モデル化を支援するものである.開発段階におけるテストもシステムが要求どおりに動くかどうかに主として関心が払われている.また,信頼性設計ではシステムのセキュリティや障害時の回復についての一般論が中心であり,対象としているシステムの信頼性を網羅的に評価し,設計に反映することは体系的には行われていないのが実状である.ソフトウェアの信頼性についてはこれまで信頼度成長モデル等,理論的かつ統計的なアプローチがなされてきたが,これらは現象を説明するための手法であり,現実のシステム設計に直接,役立つものではない.このように運用段階におけるシステム障害を回避するために情報システムの設計段階から信頼性を評価し,不適切な部分があれば設計を見直す手法はまだ,確立されていない.こうした現状を踏まえて,今回,われわれは信頼性評価技法として知られるFMEA(Failure Mode and Effects Analysis)並びにFTA(Fault Tree Analysis)を情報システムの設計に適用することにより知見が得られたので報告する.

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