親の「褒め」・「叱り」・「見守り」が子どもの内的作業モデル及び自尊感情に与える影響について

書誌事項

タイトル別名
  • The influence of parent’s “praise”, “scolding”, and “watching” on the child’s internal working model and self esteem

抄録

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研究1の目的は,子どもの発達に良い影響を与えるであろう「褒め」・「叱り」・「見守り」のバランスについて検討すること,研究2の目的は,「褒め」・「叱り」・「見守り」といった親の養育態度が個人の内的作業モデルを媒介し,自尊感情にどのような影響を及ぼすのかについて検討することであった。大学生266名を対象に,①親の養育態度(筆者作成),②内的作業モデル測定のための「一般他者を想定した愛着スタイル尺度」(中尾ら,2004),③自尊感情尺度(山本ら,1982)から構成される質問紙調査をGoogleフォームにて実施した。研究1の結果,自尊感情得点が最も高かったのは「見守り」>「褒め」>「叱り」であり,最も低かったのは「叱り」>「褒め」>「見守り」であった。研究2では,共分散構造分析による内的作業モデルの媒介効果についての検討を行った。その結果,「親密性の回避」の媒介効果のみが認められ,親の養育態度得点が低いほど,「親密性の回避」得点が高く,「自尊感情」得点も低い傾向が見られた。

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