児童の登校を巡る意識に関する研究

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タイトル別名
  • Study on cognition towards school attendance.
  • ジドウ ノ トウコウ オ メグル イシキ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究の目的は,児童の登校を巡る意識を登校回避感情とその促進要因及び抑制要因から検討し,不登校の未然防止や支援に示唆を提供することである。調査対象は小学校第5学年及び第6学年220 名(男子106 名,女子114 名)だった。児童の登校回避感情を抑制する要因として,児童全体では「学校魅力」が有意な影響を与えていた。登校回避感情について,頻度及び強度を測定し登校回避感情の感じ方で6クラスターに分類した。クラスターごとでは,「習慣」が登校回避感情を抑制する要因として,有意な影響を与えていた。児童全体とクラスターごとの分析で異なる因子が登校回避感情に影響を与えていたため,登校回避感情を「頻度」及び「強度」の双方からの測定を,児童を対象に行うことの意義が示されたと言える。

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