学習者がアクティブ・ラーニング型授業に感じる「魅力」に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • The "attraction" of learners toward active learning-type classes
  • ガクシュウシャ ガ アクティブ ・ ラーニングガタ ジュギョウ ニ カンジル 「 ミリョク 」 ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究の目的は, 学習者がアクティブ・ラーニング型授業に対して感じる 「魅力」 を明らかにすることである。 全15回のアクティブ・ラーニング型授業を行い, 授業ごとに学生が提出した授業ふり返りの自由記述の内容を分析した。 分析には K H Coder を用い, 客観性を確保しつつ, 学習者の自由記述の全体的な傾向をとらえることを試みた。 提出された1,055の自由記述の中にアクティブ・ラーニング型授業に関する記述は455あり, この455の記述に関して分析した。 その結果得られた, 学生がアクティブ・ラーニング型授業の 「魅力」 として感じていると考えられる主要な点は以下の 6 点である。 「意見を聞くことによって, 新たな知識を得られること」 「意見を聞くことによって, 共感できること」 「自分では思いつかなかった考えに触れ, 新しい考えを知ること」 「難しい課題に対し, 授業を通して考えが深まること」 「他のグループの意見を聞くことによって, 新たな知識を得ること」 「自分たちのグループで話し合うこと」。 また, 「聞く」 を一つのキーワードとした, 「内化 (インプット)」 に対する学生の肯定的な記述の多さから, 多くの学生がアクティブ・ラーニング型授業の 「聞く」 ことに 「魅力」 を感じていることが示唆された。

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