沖縄出身者の「本土」生活体験 : Uターン者の意識調査から

書誌事項

タイトル別名
  • Okinawan Migrants in Mainland Japan : A Quantitative Survey
  • 沖縄出身者の「本土」生活経験 : Uターン者の意識調査から
  • オキナワ シュッシンシャ ノ 「 ホンド 」 セイカツ ケイケン : Uターンシャ ノ イシキ チョウサ カラ

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説明

成人前期(ヤングアダルト)に本土での生活を経験してUターンした沖縄出身者の、本土居住時の社会関係を、同居関係および友人・知人の同郷性の観点から定量的に観察した結果、季節労働で本土に行ったグループには、進学や就職で行ったグループに比べて、同郷的な関係性が強いことが観察された。このような知見は、1990年代以降の労働市場の非正規化に伴って増加した、季節労働者の本土での社会関係を特徴づけていることがうかがわれた。一方、本土生活への主観的な評価を調べたところ、1990年代以降に本土生活を経験したコーホートにおいて、差別などの経験は減り、逆に沖縄出身という理由でもてはやされた経験が、特に女性で増えていた。このような傾向は同時期に全国的に広まった肯定的な沖縄イメージを反映していると推察される。

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