久高島の高齢者福祉の現状とスピリチュアルペインおよび制度としてのスピリチュアルケア

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タイトル別名
  • A present state of social welfare. spiritual pain and spiritual care system in Kudaka island
  • キュウタカシマ ノ コウレイシャ フクシ ノ ゲンジョウ ト スピリチュアルペイン オヨビ セイド ト シテ ノ スピリチュアルケア

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抄録

沖縄県南城市の久高島はイザイホーに代表される神の島として知られるが、高齢化がすすんでおり、55歳以上の高齢者が島の人口に占める割合は40%にもなる。しかし、島には入所型の介護施設がないため、高齢で要介護状態になると島を離れ島外の老人ホーム等に入所し、そこで亡くなり死後に島に戻るという現実がある。このことは島では、「連れて行かれる」と表現する事態であり、スピリチュアルペインを生じさせるものである。本稿は、久高島の調査に基づいて島におけるそのようなスピリチュアルペインを確認し、これに対する島の取り組みが福祉制度におけるスピリチュアルケアとして捉えられることを示し、さらに、その際固有の信仰を尊重することも必要であるということを論じるものである。

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