高温環境下における養液栽培に関する研究 第1報 マスクメロン栽培における固形培地の比較

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  • Study on the hydroponic cultivation under the high temperature conditions

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抄録

高温環境下における養液栽培の技術確立を図る目的で、1990年度に6種類、1991年度に4種類の固形培地を用いてマスクメロンの栽培を行い、生育状況および果実の収量・品質を調査した。1、1990年度はロックウール、ブラックライト、イソライト、バーミキュライト、ピートモスそしてパミスサンドを用いて栽培した結果、初期生育、果実収量・品質に及ぼす培地の影響が顕著に現れ、パミスサンドが最も優れ、つづいてロックウール、ブラックライトとイソライトは果実の収穫は出来たものの商品価値は著しく低かった。又、バーミキュライトとピートモスは初期生育から生育障害が見られ途中で枯死した。2、1991年度は、ロックウール、パミスサンド、パーライトおよびゼオライトの4固形培地を用いて栽培した結果、前年度同様、初期生育、果実収量・品質ともパミスサンドが最もよく、つづいてロックウールが良かった。パーライトとゼオライトは水分の乾湿差が大きいことによると思われる茎葉のしおれが発生し生育、果実収量ともパミスサンド、ロックウールより劣った。3、2カ年間の栽培結果と培地の取扱いの面からパミスサンドは沖縄における養液栽培の培地として優れた培地と判断された。

論文

収録刊行物

  • 沖縄農業

    沖縄農業 27 (1・2), 7-11, 1992-07

    沖縄農業研究会

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