コロナ禍での三重大学医学科系統解剖実習の実施-2020年度および2021年度の実践報告-

書誌事項

タイトル別名
  • コロナ カ デ ノ ミエ ダイガク イガクカ ケイトウ カイボウ ジッシュウ ノ ジッシ : 2020ネンド オヨビ 2021ネンド ノ ジッセン ホウコク

この論文をさがす

抄録

application/pdf

系統解剖実習は医学教育において最も重要な実習の一つとして位置づけられている.基礎医学の知識を統合するだけでなく,学生自らが献体を解剖させていただくことで生死に向き合い,倫理観や医師としての責務を学ぶ貴重な学習機会である.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で講義がオンラインになり対面の実習が中止される中,十分な感染対策を行い密閉・密集・密接を避けた「三重大学式ローテーション方式」の解剖実習を考案した.その他の工夫も加えて2020 年度とその改良版である2021 年度の実習を実施した.その結果,実習前のe-learning 教材や実習前オンデマンド学習により,人体の構造や機能に関する知識と理解を深めることができた.さらに,ローテーション方式の導入により学生の責任感の向上や医療現場で欠かせない申し送りの実践などチーム医療につながる良い教育効果が得られた.2 年間の実践結果を報告するとともに,他大学の事例も加えて考察する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ