初任期日本語教師の感じる「面白くなさ」と日本語教師の資質・能力--TAEリフレクションによる分析からの考察

書誌事項

タイトル別名
  • Exploring the "uninterestingness" felt by JSL Novice Teacher, and the Capacity and Competency of Japanese Language Teachers: Analysis by TAE Reflection
  • ハツ ニンキ ニホンゴ キョウシ ノ カンジル 「 オモシロク ナサ 」 ト ニホンゴ キョウシ ノ シシツ ・ ノウリョク : TAE リフレクション ニ ヨル ブンセキ カラ ノ コウサツ

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抄録

5年未満で多くの日本語教師がやめていく。日本語教師となって1年目から日本語教師の仕事に「面白くなさ」を感じたWは、やめたいと思わないものの、その後も「面白くなさ」を抱き続ける。本稿は、TAE (Thinking At the Edge:現象学の流れを汲むユージン・ジェンドリンの哲学理論に基づく「言葉にしがたい意味感覚(フェルトセンス)を言葉に展開する方法」)を用いて、初任期日本語教師の「面白くなさ」の言語化を試みた結果、日本語教師を続けるほど、なりたい教師(自分)から離れていき、なりたくない教師(自分)になっていくからだとわかった。そして、この「面白くなさ」というのは、日本語教師の専門性とされる「常に学び続ける態度」によって感じられたと言える。一方で、日本語教師とは誰のことを指すのかという問題提起を行った。

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