半炭化処理木質舗装材の野外ばく露試験

書誌事項

タイトル別名
  • ハンタンカ ショリ モクシツ ホソウザイ ノ ヤガイ バクロ シケン

この論文をさがす

説明

無処理または半炭化処理したスギチップを用いて所定の材料と配合し、ブロック型の舗装試験体を作製して野外で5年間ばく露し、耐朽性、耐蟻性および耐候性を評価した。5年間のばく露後も、舗装試験体は概ね良好な状態で維持されていた。アスファルト乳剤が木チップをコーティングすることで、木チップヘの腐朽菌およびシロアリの侵入を予防した。また、半炭化処理木チップを用いると、アスファルト乳剤とのなじみがよく、空隙が少なく引き締まることから、形状が維持されやすいと考えられた。一方、表層のアスファルト乳剤は紫外線劣化や歩行活動の摩擦により失われやすいため、長期使用にあたっては、トップコート処理を定期的に行う等の工夫が必要となる。さらに、この回数を減らすために、また木チップの腐朽を予防するために、木チップに収率81.3~88.4%程度の半炭化処理を行うことが有効である。半炭化処理木質舗装材は、ノンケミカルな処理により長期使用の見込める環境土木資材であり、今後の利活用が期待できる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ