給餌条件がクロマグロ稚魚のエネルギー分配および飼育成績に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Feeding protocol on energy partitioning and growth performance in Pacific bluefin tuna (Thunnus orientalis) fingerlings

抄録

クロマグロ稚魚(体重1.8g)を量産用大型水槽に収容し,絶食(F),配合飼料を1日2回(2S),3回(3S),4回(4S),5回(5S)および5日間に4日5回(4/5S)飽食給餌して,それぞれのエネルギー分配について求めた。摂取エネルギーに対する各エネルギー分配の割合は,糞+尿+熱量増加工ネルギーはF区を除いてほぼ40%であった。標準代謝エネルギーは2S区が最も高く,4/5S,3S,4S,5S区の順に低下し,成長エネルギーは5S,4S,3S,4/5Sおよび2S区の順に減少して,それぞれ24.4,23.8,22.1,18.0および12.1%であった。また,増重量や飼料効率にも成長エネルギーに類似する区間差が得られ,クロマグロ稚魚には少なくとも1日3回,好ましくは4~5回の飽食給餌が推奨された。また,飽食4日後に1日絶食する場合には,成長エネルギーの著しい低下が認められた。

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